サイバーセキュリティ2025.04.02(更新日:2025.05.16)

増え続ける「ネット詐欺」!その手口と対策「偽警告サイト」編

ネット詐欺とは、インターネットを悪用して金銭や個人情報をだまし取る犯罪のことです。詐欺の手口は年々巧妙化しています、自分は大丈夫、そんな過信は禁物です。

誰でもが、被害に遭う可能性があります。

数あるネット詐欺ですが、主なものについて、その手口と対策についてお話しします。

「偽警告サイト」とは?

偽警告サイト(フェイク警告・セキュリティ警告詐欺)とは、ウイルス感染やシステムの異常を装った偽の警告を表示して、ユーザーに不安を与え、ソフトの購入・遠隔操作・個人情報の提供などを誘導する詐欺の手口です。

偽警告サイトの典型的な手口

急にポップアップや全画面で警告が表示される

表示例:

⚠「お使いのWindowsがウイルスに感染しました!」
⚠「あなたのiPhoneがハッキングされています!」
⚠「〇〇セキュリティセンター:至急お電話ください」

音やバイブで焦らせてくる

ピーピーという警告音

バイブレーション

「数秒以内に行動しないとデータが削除されます!」などのカウントダウン

電話番号やリンクが表示される

「マイクロソフト(Microsoft)サポート:0120-XXXX-XXXに今すぐお電話ください」

「今すぐセキュリティソフトをインストールしてください(→偽ソフト)」

電話をすると詐欺師につながる

相手は「サポートセンターの者です」と名乗り、遠隔操作アプリ(AnyDesk、TeamViewerなど)のインストールを指示

「ウイルス駆除には5万円が必要です」と金銭を要求

具体例

スマホで怪しい広告をクリックした後…

突然、「iPhoneが3個のウイルスに感染しています」という全画面表示が現れ、
「今すぐクリーナーアプリをダウンロードしないと危険です」と促される。
→ 指定のアプリを入れると、広告だらけの詐欺アプリだった。

スマホで怪しい広告をクリックした後…

突然、「iPhoneが3個のウイルスに感染しています」という全画面表示が現れ、
「今すぐクリーナーアプリをダウンロードしないと危険です」と促される。
→ 指定のアプリを入れると、広告だらけの詐欺アプリだった。

パソコンで「無料動画」サイトを開いた瞬間…

突然、全画面で「Windowsサポートセンター:ウイルス感染の可能性があります」と表示。
電話番号が記載され、焦って電話してしまうと「遠隔操作で修復します」と言われる。
→ 遠隔操作で個人情報が盗まれたり、修理代を騙し取られる。

偽警告サイトへの対処法

✔ やるべきこと❌ やってはいけないこと
ブラウザを閉じる(強制終了する)表示された番号に電話する
パソコンやスマホを再起動するアプリやソフトをインストールする
消費者ホットライン(188)に相談個人情報やカード情報を入力する

覚えておきたいポイント

本物のAppleやMicrosoftがブラウザ上で警告を出すことはありません!

「電話をしてください」と言う時点で詐欺の可能性が高いです

一度でも連絡すると、詐欺リストに登録されて勧誘が続くこともあります

少しでも怪しいと感じたら、「焦らず無視する」が最大の防御です。家族や周囲の人にもぜひ共有してください!

困った時は、【消費者ホットライン「188」】へご相談

https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201807/1.html#firsrSection
https://www.caa.go.jp/policies/policy/local_cooperation/local_consumer_administration/hotline
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