サイバーセキュリティ2025.05.28(更新日:2025.05.20)

増え続ける「ネット詐欺」!その手口、対策は?「オークション・フリマ詐欺(個人間取引詐欺)」編

オークション・フリマ詐欺とは?

ークションサイト(例:ヤフオク)や
フリマアプリ(例:メルカリ、ラクマ、PayPayフリマなど)で行われる、
個人間取引を悪用した詐欺行為のことをいいます。

商品の売買を装って、

  • 「お金を払ったのに商品が届かない」
  • 「偽物が送られてきた」
  • 「連絡が取れなくなった」

といった被害を受けるのが典型的なパターンです。

どんな特徴があるの?

  • 個人同士の取引であるため、販売者の信用が不明確
  • 運営の監視が届かない“スキマ”を狙ってくる
  • 詐欺を行った相手がすぐにアカウント削除・逃亡することが多い

特に最近では、実在する出品者のプロフィールをコピーしてそっくりな偽アカウントを作るなど、手口も巧妙化しています。

どうして騙されてしまうの?

  • 商品画像や説明が本物そっくり
  • 出品価格が安くてお得に見える
  • 出品者の評価が「高評価ばかり」のように見える
  • 「早い者勝ち!」など焦らせるメッセージがある

こうした要素によって、購入者が冷静さを失い、疑いを持たずに支払ってしまうことが多いのです。

どんな手口なのか?

オークションやフリマアプリの普及で、個人間取引はとても身近で便利になりました。
でも、その便利さの裏側には、悪意ある人たちが狙う詐欺の手口が存在しています。

今日は、その代表的な手口をいくつかご紹介します。


1.商品が届かない詐欺

まず一つ目は、商品を購入してお金を払ったのに、商品が全く届かないというパターンです。
この場合、出品者は連絡を途絶えさせてしまい、購入者は泣き寝入りになってしまいます。
急いで支払いを済ませてしまうと、後から騙されたと気づいても時すでに遅し、ということも多いです。


2.偽物を送ってくる詐欺

次に、偽ブランド品や粗悪品を送りつける手口です。
「新品・正規品」と説明してあっても、届いた商品は全くの別物、もしくは偽物だった…
こうしたケースも多く報告されています。
特にブランド品や高額商品は、偽物リスクが高いので注意が必要です。


3.外部サイトへの誘導詐欺

最近増えているのが、フリマアプリやオークションサイトの外で取引を持ちかけるパターンです。
例えば、「手数料がかかるので、LINEやメールで直接やり取りしましょう」と言われ、アプリの安全な決済を使わずに外部で取引させられます。
この方法だと、万が一トラブルがあっても運営の補償を受けられません。


4.すり替え詐欺

また、売った商品を返品してもらう際に、偽物とすり替えられてしまうというケースもあります。
これは販売者が被害者になるパターンですが、取引トラブルの中でも非常に厄介な問題です。


怪しい取引の見抜き方

れでは「オークション・フリマ詐欺の見分け方、怪しい取引の見抜き方」について、講演口調でご説明いたします。


皆さん、詐欺被害を防ぐためには、まず「怪しい取引」を見抜く力がとても重要です。
詐欺師は巧妙に仕掛けてきますが、よく観察すれば必ず見抜くポイントがあります。
今日は、その見分け方のポイントをお伝えしますね。


1.出品者の評価とプロフィールをしっかりチェック!

まずは、出品者の評価を必ず確認しましょう。
高評価ばかりで信用できそうに見えても、最近作られたばかりのアカウントや、評価が極端に少ないアカウントには要注意です。
また、プロフィールがほとんど空欄だったり、怪しい言葉遣いがある場合も警戒しましょう。


2.写真が不自然だったりネットからの転載は危険信号

商品の写真が公式サイトの画像をそのまま使っていたり、ぼんやりしていたり、複数角度の写真がない場合は要注意です。
実際に手に取ったものを撮影しているか、写真をよく確認しましょう。
本物なら細部までしっかり写っているはずです。


3.価格が相場より異常に安い場合は疑う!

「新品のブランドバッグが半額以下で出ている」なんて話、魅力的ですよね。
でも、相場と比べてあまりに安すぎる価格には、必ず理由があります。
安いからといって飛びつかず、慎重に考えるクセをつけましょう。


4.外部サイトへの誘導やアプリ外でのやりとりは絶対に避ける!

詐欺師は、メッセージで「手数料が高いからLINEで直接やりとりしよう」などと言って、取引を公式アプリの外に持ち出そうとします。
これは補償や運営の監視が効かなくなるため、非常に危険です。
必ず公式アプリ内で完結する取引にしてください。


5.急かす・焦らせる言葉には注意!

「今だけ」「早い者勝ち」「他にも問い合わせがある」など、焦らせる言葉で急かしてくる場合は冷静になりましょう。
詐欺師は焦らせて考える時間を奪い、判断ミスを誘います。

被害に遭わないために

個人間取引は手軽で便利な一方、詐欺のリスクも決して小さくありません。
では、被害にあわないためにはどうすれば良いのか?
ここで、ぜひ実践してほしい大切なポイントをお伝えします。


1.取引は必ず公式アプリ内で完結させる

まず何よりも大事なのは、メルカリやヤフオクなど、公式プラットフォーム内でやりとりを完結させることです。
外部のLINEやメール、SNSに誘導されても絶対に応じてはいけません。
公式アプリには「購入者保護」や「あんしん決済」などの安全対策が組み込まれています。
これを使わずに取引すると、詐欺被害に遭っても救済されにくくなります。


2.出品者の評価やプロフィールをしっかり確認する

信用できる相手かどうかは、評価や過去の取引実績が一番の指標です。
評価が少なすぎる、あるいは悪い評価が多い出品者は避けましょう。
また、プロフィールの記載内容もチェックして、不自然な点があれば取引を控える勇気を持ってください。


3.価格が安すぎる商品には注意を払う

「信じられないくらい安い価格」には必ず理由があります。
例えば、ブランド品が新品なのに相場の半額以下なら、その理由を疑いましょう。
安さに飛びつかず、じっくり考えることが大切です。


4.疑問があれば必ず運営に相談・通報する

少しでも不安に感じたら、迷わず取引のプラットフォーム運営に連絡してください。
通報は詐欺被害の拡大を防ぐ重要な手段です。
被害にあう前に、積極的に相談することで、自分自身を守ることができます。


5.支払い方法にも注意を

支払いは、**アプリが仲介する「後払い」や「エスクロー決済」**を利用しましょう。
直接振込や個人間の銀行送金は、詐欺被害に遭いやすいので避けてください。

まとめ

便利な個人間取引だからこそ、安全なルールを守り、慎重に行動することが何より大切です。
「怪しいな」と感じたら、必ず立ち止まって確認する。
それが詐欺被害を防ぐ最大のポイントです。

皆さんが安心して取引できるよう、ぜひ今日お話ししたポイントを実践してください。
これで、オークション・フリマ詐欺の被害から自分を守る力がぐっと高まります。

  • twitter
  • facebook
  • line
  • はてブ
  • Pocket