どうして、医療・介護施設で、”スマホ・インカム”の3
「インカム」と「内線」の違い
「インカム」と「内線」は、どちらもコミュニケーション手段ですが、その機能や用途には明確な違いがあります。
インカム(インターカム)
特徴:
音声通信:主に音声通信を行うためのデバイスで、クリアな音声での双方向通信が可能です。
短距離通信:比較的短い距離での通信が主で、特定のエリア内(例えば、建物内やイベント会場内)で使用されます。
無線/有線:無線タイプ(ワイヤレスインカム)と有線タイプがあります。無線タイプは持ち運びが容易で、移動が多い現場で便利です。
即時通信:ボタンを押すことで即座に通信が開始できるため、緊急時や迅速な連絡が求められる場面で有効です。
用途:
イベントスタッフ:コンサートやスポーツイベントでのスタッフ間の連絡手段。
警備員:ビルや施設の警備員が連絡を取り合うため。
工場作業員:広い工場内での作業員間のコミュニケーション。
医療機関や介護施設:職員間の迅速な連絡手段。
内線
特徴:
電話システム:オフィスや施設内で使用される電話システムの一部で、建物内や企業内での通信を行います。
番号割り当て:内線番号が割り当てられており、特定の内線番号をダイヤルすることで、社内の他の電話機に接続できます。
有線:通常は有線の電話回線を使用しますが、最近ではIP電話を利用した無線内線システムもあります。
音声通話:音声通話が主な機能ですが、FAXやデータ通信をサポートするシステムもあります。
用途:
オフィス:社員同士の連絡手段。会議室の予約や部署間の連絡など。
ホテル:客室とフロント、客室同士の連絡手段。
病院:病棟間や各部門間の連絡手段。
主な違い
特徴 | インカム(インターカム) | 内線 |
通信範囲 | 短距離、特定エリア内 | 建物内、企業内 |
使用方法 | ボタンを押して即時通信 | 内線番号をダイヤルして接続 |
種類 | 無線および有線 | 主に有線(IP電話を含む無線内線もあり) |
用途 | イベント、警備、工場、医療機関など | オフィス、ホテル、病院など |
主な機能 | 音声通信(無線の場合は移動中も可) | 音声通話、FAX、データ通信 |
まとめ
インカムと内線はどちらも内部コミュニケーション手段ですが、インカムは主に短距離での即時音声通信に適しており、イベントや警備、工場などの現場での使用が一般的です。一方、内線はオフィスやホテル、病院などでの内部電話システムとして使用され、特定の内線番号をダイヤルすることで内部通話を行います。