医療DX2024.10.15(更新日:2024.10.21)

「ローカル5G」いくらかかるの?概算でも教えて欲しい

ローカル5Gの導入費用は、ネットワーク規模、対象エリアの広さ、利用する機器やインフラの種類、運用目的によって大きく異なりますが、以下に一般的な要素ごとの概算費用を示します。

基地局やアンテナの設置

ローカル5Gを運用するためには、エリア全体をカバーするための基地局やアンテナの設置が必要です。これは導入費用の中でも大きな割合を占めます。

小規模施設や工場(1~2台の基地局でカバー可能な範囲):約1,000万~2,000万円

中規模施設やキャンパス(数台の基地局が必要):約2,000万~5,000万円

大規模施設や複数フロアのビル(10台以上の基地局を設置):約5,000万~1億円

コアネットワーク機器

ローカル5Gに対応する端末やIoTデバイスも必要になります。これには、5G対応のスマートフォン、タブレット、カメラ、センサーなどが含まれます。

5G対応スマートフォンやタブレット:1台あたり約5万~15万円

5G対応カメラやIoTデバイス:1台あたり約10万~50万円

導入するデバイスの数によって総コストが変動します。

システム設計とコンサルティング費用

導入にあたっては、システム設計や運用のコンサルティングが必要です。これは、ネットワークの最適化や導入後の運用管理を含む費用となります。

コンサルティング・システム設計:数百万円~1,000万円

免許取得や運用費

ローカル5Gの運用には、総務省からの免許取得が必要です。免許取得のための申請手続きや、その後の運用費も発生します。

免許申請・運用コスト:数百万円~1,000万円程度

その他の費用

その他、セキュリティ対策やバックアップシステムの構築、導入後のメンテナンスコストなども発生します。

セキュリティ対策:数百万円~1,000万円

保守・運用費用:年間で数百万円~数千万円

総費用の概算

全体の費用を概算すると、以下のような規模感になります。

小規模な導入(工場や小規模施設など):約2,000万~5,000万円

中規模な導入(大学キャンパスや中規模オフィスなど):約5,000万~1億円

大規模な導入(大規模工場、医療機関、スマートシティなど):約1億~数億円

補助金や助成制度の活用

政府は、ローカル5Gの導入を促進するための補助金や助成制度を提供しており、これらを活用することで、導入費用を抑えることが可能です。自治体や中小企業向けの補助金プログラムを利用する場合、コストの一部が軽減されることがあります。

まとめ

ローカル5Gの導入費用は、規模や用途に応じて数千万円から数億円まで幅広く変動します。小規模な施設であれば2,000万~5,000万円、中規模施設では5,000万~1億円、大規模な展開では1億円以上が必要となる可能性があります。

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