医療DX2025.08.27(更新日:2025.08.01)

「プリンター共有にサーバーは必要?今と昔の違いをわかりやすく解説」

オフィスで1台のプリンターを複数人で使う――これは当たり前の光景ですが、「サーバーでプリンターを共有する」という表現を聞くと、「え?サーバーがないとみんなでプリンター使えないの?」と疑問に思った方も多いのではないでしょうか。

実は、時代によってこの仕組みは大きく変わってきたのです。今回は、「プリンター共有」と「サーバーの関係」について、今と昔を比較しながら解説します。

昔、プリンター共有にはサーバーが“ほぼ必須”だった

Windows 95〜XP時代、多くの会社では「サーバーPC」が社内ネットワークの中核を担っていました。ファイル共有やメール、プリンター管理など、すべての中心にこの“サーバー”が存在していたのです。

プリンターを共有する際も、このサーバーが重要な役割を果たしていました。

  • 各PCは、サーバーに接続してプリンターを利用。
  • 印刷ジョブはすべてサーバーが受け取り、プリンターへ送信。
  • サーバーが印刷の順番や同時処理を管理。

つまり、プリンターを“ネットワーク対応”にするための窓口としてサーバーが存在していたわけです。


今、プリンターが「ネットワーク対応」になった時代

現代のプリンターは、最初からネットワーク対応しているものがほとんどです。

  • プリンター本体にLANポートやWi-Fi機能を搭載。
  • 各PCから直接、ネットワーク経由でプリンターにアクセス可能。
  • 印刷ジョブの管理も、プリンター本体が自力で行える。

つまり、サーバーを介さずに、複数人が同時にプリンターを利用することが可能になりました。


では、なぜ今でも「サーバーでプリンター共有」という表現が残るのか?

それは、次のような理由からです。

  • ユーザー管理の一元化:Windows Serverで「Active Directory」を使えば、誰がどのプリンターを使えるかを集中管理できます。
  • 印刷ログの記録や制限:どの部署がどれくらい印刷したかなどをサーバーで管理。
  • 特定の設定やドライバーを統一して配布するために、サーバー上でプリンターを管理。

中〜大規模オフィスでは、こうした管理の効率化のためにサーバー経由のプリンター共有が今でも活用されています。

結論・小規模オフィスならサーバー不要。でも管理の効率を考えるなら…

現在、数人規模のオフィスや家庭では、ネットワークプリンター1台で十分事足ります。サーバーは不要です。

一方で、プリンターの利用を統一的に管理したい部署ごとにアクセス制限を設けたいといったニーズがある場合は、サーバー経由での共有が今でも有効です。

まとめ

  • 昔は、プリンターを共有するにはサーバーが必要だった。
  • 現在は、プリンターがネットワーク対応しているためサーバーは不要なケースも多い。
  • しかし、管理面やアクセス制御を重視するなら、サーバーでの共有も選択肢に入る。

時代とともに変わるIT環境。今後もその変化に合わせて、適切な運用方法を選びましょう。

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