2025.11.26(更新日:2025.11.05)
第3回 防犯カメラの映像流出から考える「セキュリティの盲点」
~便利さの裏に潜むリスクと、いま現場でできる対策~
映像流出を防ぐために──現場でできる3つの実践対策
これまで2回にわたり、防犯カメラのリスクと意識の問題を取り上げてきました。 最終回は、「具体的にどう守るか」をテーマに、 現場で実践できる3つの対策を紹介します。
1. ネットワークを「つなげすぎない」
映像流出の多くは、外部アクセス設定が原因です。
・ポート開放をやめ、VPN経由でアクセスする
・インターネット直結を避ける
・業務LAN・ゲストWi-Fiと分離する
これだけでも外部からの侵入リスクを大きく減らせます。
2. 機器を「放置しない」
古い機器はサポートが切れて脆弱性が残ります。
・ファームウェア更新を定期的に
・サポート終了機器は早めに交換
・初期パスワードを変更
小さな手間で大きな安全を守れます。
3. 管理を「見える化」する
「誰が管理しているか」が曖昧だと、トラブル時の対応が遅れます。
・構成図を残す
・パスワード・設定を一覧管理
・業者任せにせず内容を共有
自分の施設のカメラ環境を説明できる状態にしておきましょう。
まとめ
防犯カメラは“守るための装置”だからこそ、守られる必要があります。
「ネットワーク」「機器」「運用」の3つをバランスよく見直すことが、安全の鍵です。
結び
「正しくつなぐ」「こまめに点検する」「責任を明確にする」―― それだけで安心は大きく変わります。 防犯カメラを“見られないように守る”取り組みを、今日から始めてみませんか。




