病院・クリニック・医療機関とIVR(自動音声応答)の相性について考えてみた
電話自動応答システム(IVR)とは?
IVRは、「Interactive Voice Response」の略です。
「電話自動応答」・「自動音声案内」とも呼ばれます。
簡単にご説明すると、
電話をかけてきた人(発信者)に対して、自動音声で案内を行い、プッシュボタン操作や音声認識を用いて、かけてきた人(発信者)へ自動音声により必要な情報を提供したり、あるいは、プッシュボタンで選択してもらい、かけてきた人(発信者)が必要とする、適切な担当部署につなげたりするシステムです。
電話自動応答(IVR)が普及する前、電話対応は?どんなだった?
IVR(自動音声応答)普及前の電話対応は、基本的にオペレーター(人間)による手動対応が中心でした。
企業・医療機関でも、電話対応のスタッフが手動で電話を受け、発信者の要件を聞き取り、適切な担当者や部署へ対応を振り分ける。そのため、発信者の用件があいまいなケースでは、転送のたらい回しが発生することもありました。
よくある質問に対しては、毎回オペレーターが対応するため、業務負担も大きいものでした。
人手(電話対応スタッフ)も多く必要で、繁忙時には電話がつながりにくくなり、顧客満足度・患者満足度が低下する現象もみられました。
夜間や休日は対応できず、顧客が連絡できる時間も、当然、制限されていました。
IVR(自動音声応答)と医療機関の相性がいい理由とは…
その1. 予約や問い合わせ対応の負担が軽減します
IVR(自動音声案内)で予約や変更受け付けるが出来ると…
「診察の予約は1を、キャンセルは2を押してください」などの音声を準備する事で、
オペレーターが対応しなくても、予約の変更が可能になります。
診療時間や休診日の案内を自動化できます、
「本日の診療時間は○○です」と案内し、よくある問い合わせを削減します。
その2. 24時間対応が可能になります
診療時間外でも、予約・キャンセル・確認ができる。
緊急性の低い問い合わせ(例:ワクチン接種の予約など)を自動対応。
その3. 適切な部署や担当者への振り分けが自動化されます
症状別に適切な窓口へ転送(例:救急、一般診療、健康診断など)。
電話のたらい回しを防ぎます。
その4. 混雑時の待ち時間を短縮します
「ただいま電話が混み合っています。折り返しをご希望の方は3を押してください」など、ストレス軽減策を取れます。
病院・クリニック・IVR導入時の注意点もみてみましょう
高齢者には使いにくい場合があります
音声案内が複雑だと、操作が難しくなります、シンプルな構成にする事も重要です。
直接オペレーターにつながる選択肢を用意するのがよいでしょう。
「プッシュ操作の誤操作」「「プッシュ操作が行われなかった時」なども、直接オペレーターとつながる選択を用意しておきましょう。
緊急対応が必要な場合の対応
救急患者や症状の重い人には即時オペレーターにつなぐ仕組みが必要です。
例えば、「緊急の方は0を押してください」などの選択肢を用意すると安心感が増します。
柔軟な対応が難しい
もちろん、現状のIVRは定型的な問い合わせには強いですが、複雑な相談には対応できません。
「詳しい相談はオペレーターへ」という流れを作るとよいでしょう。
まとめ
IVRは医療機関の電話対応の負担を大きく軽減できるため、予約や問い合わせ対応の自動化には非常に相性が良いです。
ただし、高齢者の操作負担や緊急対応の遅れを防ぐ工夫が必要です。
導入するなら、シンプルで直感的なメニュー設計を心がけるのがポイントですね。