リスクではなく利益をもたらす患者用Wi-Fiの導入
患者用にWi-Fiを開放することをためらっていますか?
病院において業務系Wi-Fiの普及率は90%を超えています。そして、その業務系Wi-Fiネットワークを患者さんが利用できるよう、患者用Wi-Fiとして提供する事がスタンダードな時代が近づいています。患者は病院でWi-Fiが使えることを期待しています。
ただし、病院の業務系Wi-Fiネットワークを患者用に提供する際に留意すべき点がたくさんあります。ここでは、そのメリットと、リスクを最小限に抑える方法についてお話しします。
患者用にWi-Fiネットワークを提供するメリット
患者経験価値の向上
患者はスマートフォンでの家族や友人とのコミュニケーションを「病院のWi-Fi」を利用することで、自分で負担する通信料を気にしなくて済みます。
患者は、病院のWi-Fiを利用する事で、動画の視聴・ゲーム・デジタル学習・リモーワークなど、窮屈でつらい入院生活の気晴らしになったり、社会からの遅れを少なくしてくれます。
外来患者においては、長くて退屈な待ち時間を、有効な時間に変えたり、待ち時間の体感をを軽減してくれます。
再来患者を増やす
診察の待ち時間をWi-Fiによって軽減できた患者さんの再来院が期待できます。入院期間をWi-Fiによって快適に過ごした患者さんも同様です。
マーケティングツール・アンケートツールとしてWi-Fiの利用
病院のマーケティングツールとして利用可能です。
患者用にWi-Fiネットワークを提供する際のヒント
セキュリティに重点を置く
患者用Wi-Fiを提供する際、重要なのがセキィリティです。
医療機関はサイバー攻撃を受けやすく、多くの場合、個人情報の流出や機密データの漏洩につながり、病院が機能不全に陥る可能性があります。適切な処置を講じることが大切です。単にパスワードを要求するだけでなく、様々な認証方式を用いる事が重要です。
不正利用・悪用・乱用への対策
不正利用・悪用により過度なセッションの占有や帯域の占有が行われる場合があります。Wi-Fiネットワーク環境が悪化し、速度の低下などをまねきます。Wi-Fiパフォーマンスが脅かされそうになった時、いち早く原因になっている端末を特定し強制的に制御できるような対策が必要です。
定期的な調査が大切
Wi-Fi環境を安定した状態に保つ、セキュリティを常に最適な状態に保つために継続した調査、監視が必要です。定期的な調査を継続する事が重要です。