医療DX2026.01.21(更新日:2026.01.29)
【全5回シリーズ】一般病院・介護施設で直面する「Pテレホン販売中止問題」とこれからの電話環境
第1回:病院・介護施設における「公衆電話」の役割をあらためて考える
はじめに
近年、病院や介護施設の現場で、静かに、しかし確実に問題になりつつあるのが「公衆電話」の存在です。
- NTTの緑公衆電話が新規設置できない
- 代替として使われてきたPテレホンが販売中止
- それでも、患者・入所者の連絡手段は確保しなければならない
こうした声は、精神科病棟に限らず、一般病院・療養病棟・介護老人保健施設・特別養護老人ホームなど、幅広い医療・介護現場から聞かれるようになっています。
病院・介護施設にとっての公衆電話とは
病院や介護施設における公衆電話は、単なる「昔ながらの設備」ではありません。
- 患者・入所者が家族や外部と連絡を取るための最低限の手段
- スマートフォンを持てない、使えない人への配慮
- 金銭管理・利用時間管理が可能な安全な通信手段
特に高齢者や長期入院患者、認知機能に不安のある方にとっては、
「誰でも、迷わず、必要な時に使える電話」
であることが重要です。
なぜPテレホンが使われ続けてきたのか
Pテレホンは、こうした現場ニーズに非常によく合致していました。
- 硬貨式で料金が分かりやすい
- 契約や個人設定が不要
- 施設側で管理しやすい
- トラブルが起きにくい
結果として、
「特に意識せずとも“当たり前にそこにある設備”」
として、多くの施設で長年使われてきたのです。
第1回まとめ
Pテレホン問題は、
- 古い設備の話
- 一部の施設だけの話
ではありません。
病院・介護施設の利用者を守るためのインフラが、静かに転換期を迎えているという問題です。
次回は、
第2回:Pテレホンはなぜ販売中止になったのか
を、現場目線で詳しく解説します。




